おっさんからのアグレッシブ・インラインスケート①

 

今日は、リオ・オリンピック観戦で寝不足な、神奈川県大和市の本格的超整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】の坂木です。

日本チームは頑張りましたね!

4年後の東京オリンピックも楽しみです。

2020年のオリンピックで、追加競技としてローラースポーツ3種目が選考にあがっていましたが、そのうちスケートボーのみが選考種目になりました。その他候補に挙がっていたのが、アグレッシブ・インラインスケートスロープスタイルと、インラインのマラソンだったらしいです。

日ごろ、アグレッシブ・インラインスケートをやっている身としては、ぜひ採用されたかった。。。特にバート(ハーフパイブ)が採用されれば、日本には安床ブラザーズという絶対王者がいるので、確実に金が1ヶ増えるでしょう。

今からアグレッシブが盛り上がったら、ひょっとしたら後から採用されないかな~などと夢をみつつ、そのための第一歩として、普及を目指して皆様にアグレッシブ・インラインスケートのご紹介しようという企画を立てました。

普及するにはまずは大人から、ということで題して「おっさんからのアグレッシブ」です。大人がやってると、その子供たちもやりだす可能性があります。というか自分がおっさんだから、自分基準ですね。

 

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 著者mirek molin

 

おっさんになってからアグレッシブ・インラインスケートを始めよう!と思われたすばらしい人へ、カイロプラクティック的な見地からアグレッシブ・インラインスケートについて考察して、参考になるような情報を提供していきたいと思います。

テクニック的なことは、上手な人やプロスケーターの講習会などで教わってください。私は下手なので、技術的なことは教えれません。あまり人に習った事もありません。ただの下手の横好きです。

ここではカイロプラクティックからの発信らしく、アグレッシブを迎えるにあたっての体のコンディション作りなどについて考察していきたいと思います。

ちなみにアグレッシブ・インラインスケートの講習会を定期で開催しているところは、現在確認とれるところはここら辺では以下の2つです。

アグレッシブインラインスクール at ムラサキパークTokyo

B3スポーツ専門店『TRINITY』運営ブログ

ご興味のある方は参考にしてみて下さい。

 

1、まず、大事なこと

最初に考えなければいけないのは、怪我をしないということです。怪我をしてしまうと仕事に支障が出るということになり、社会人としてはこれは避けたい。

そこで初回は、怪我についての考察です。

アグレッシブ・インラインスケート(以下アグレッシブに略)で一般的に見られる怪我は以下の通りです。

①打撲、擦り傷
②捻挫
③骨折
④脱臼
⑤腰痛
⑥膝痛

こんな感じでしょうか?

①②に関しては、最初はプロテクターをキッチリ着けるということを守った方が良いです。ホントに助かった~と思えることが度々起ります。後は、慣れて転び方を徐々にマスターしていくことです。

今回は、腰痛にフォーカスして話を進めたいと思います。

 

2、アグレッシブと腰痛

各種スポーツと腰痛の発生率を調べた研究の資料が手元にあります。これは、デンマークでの12~13歳の子供たち439人に対する調査です。この中で、器械体操、サッカー、テニス&バトミントン、その他球技、乗馬、ランニング、ローラースポーツ(ローラースケート&スケートボード) 、スイミング、マーシャルアーツ、他の競技という括りで評価されており、その中で乗馬とローラースポーツ、スイミングが腰痛発生率が高くなっていました。特徴的なのはローラースポーツでは首の痛みもダントツに発生率が高くなっています。これは転倒によるものだと思います。

北欧というお国柄のため、かなり日本の中学生が取り組んでいる種目と評価競技が違ってきているので、単純に日本にあてはめる事はできません。また、スポーツをしているから即、腰に悪いという訳でもなく、スポーツをしている人としていない人の腰痛発生率は変わりが無いことがわかっています。ただ、スポーツをしている人の中では、ローラースポーツは腰に負担かかっているんだな~というのは何となくわかります。

 

 

3、エアー

アグレッシブで一番、腰に負担のかかっているシーンはやっぱりエアーでのランディングではないでしょうか?

アグレッシブでのエアーは2つに分けられます。

①ギャップ・エアー

階段や段差などを飛び越すエアー。飛ぶというより落ちてる感じ。

参考動画

②R(アール)

Rとはエアーを出すための曲面のことです。スケートパークに行くと出会えます。

参考動画

パークでキッカーなど飛ぶと、ランディング場所がバンクになっています。接地面が下り坂だと、着地時の衝撃が分散され、体に優しくなります。逆に、ギャップエアーのように着地面がフラットだと、衝撃をモロに受けてしまいます。いずれにしろ、ランディング時に多大な負荷がかかる事は安易に想像がつきます。

 

4、ランディングのスタイル

アクションスポーツはスタイリッシュかどうかが非常に重要視されます。要はカッコイイかどうか。スタイルはその人の個性なので、その人の運動感覚や筋力、体の使い方などが現れます。

ランディング時にもその人のスタイルが出ます。大きく分けると3つに傾向が見受けれるようです。

①腰に運動感覚がある場合

腰で衝撃の負荷を受けているような体の動かし方を得意としているタイプの人たち。

ランディング時に上体がかぶるようにして、腰部・股関節で衝撃を分散する運動パターンです。代表選手として、Franco Cammayo、最近のbrian shimaなんかが挙がると思います。

体幹の筋力が強く、そこで体を支えるのが得意な人達なのではないかと考えられます。

youtubeValo 4Life Part 6 Franco Cammayo」よりキャプチャ

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②膝に運動感覚がある場合

膝を深く曲げる事で衝撃を吸収するタイプです。同時に股関節も柔らかくないとバランスを保てません。代表選手として、Montre Livingston、Franky Moralesとかそんな感じです。

脚の筋力と柔軟性をメインに運動した方がやりやすい人達なのではと考えられます。

youtube「USD Franky Morales - 1 Day in LB」よりキャプチャ

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③腰部、股関節、膝を均等に使うタイプ

BRIAN ARAGON、Roman Abrate などがはいると思います。

エアーの項で説明したRのところの参考動画がRoman Abrateです。

 

5、腰痛を防ぐための提案

これらのランディングの分類は、そういう傾向があるというだけで、衝撃の度合いやエアー中の姿勢、グラインドからの抜ける姿勢などで変わってくると思います。

また、どのやり方が良い悪いとかの優劣は一切ありません。その人の個性なので、その人なり方で精進していけばOKです。

ただ、①の腰中心の運動感覚で衝撃を吸収するパターンでは、より腰に負担がかかると予想できます。また逆に②の膝を深く曲げて衝撃を吸収するパターンではより膝に負担がかかると予想できます。

アグレッシブをやっていて腰が痛くなってきたという人は、ご自身の滑走スタイルを見直してみて、腰に負担がかかっているようなら、膝を使う意識を少し強くしてプレーしてみるなど工夫をされると良いと思います。

あと、股関節が硬いと衝撃吸収するのに腰を使いやすくなります。そのため股関節の柔軟性が低い人は、腰痛になりやすいです。これはアグレッシブに限ったことではなく、スポーツ全般に言えることなので、股関節柔軟性の向上は常に心がけるようにしましょう。

その他、意外に盲点となりやすいのが、初心者の方だと当然プロテクターを着けていると思われますが、ヒップ・プロテクター(いわゆるケツパッド)はパッドの位置が悪いと股関節を曲げるときに邪魔になって可動性を低下させる場合があります。練習しててコケてる内に、クッションが自分にとって必要な位置とそうでない位置がわかってきます。不要なパッドで、股関節の動きを邪魔しているものはとってしまう事をおすすめします。

 

6、まとめ

とりあえず、アグレッシブ・インラインスケートを普及したいな~と言う思いから、今回みたいな企画をうち立てました。内容的にはバートだとちょっと違うのかな?あまりやらないから、よく分からないんで、ごめんなさい。

ランディングの衝撃に耐えるためには腹圧も大事なんですが、その辺のことは何れ載せたいと思います。

こんな感じで、また不定期でやったいきます。少しでもこの記事が役に立つことがあれば幸いです。では。